「春望」杜甫

とっさの日本語便利帳 「「春望」杜甫」の解説

「春望」杜甫

<有名な漢詩の一節>
国破山河在 城春草木

国破れて山河在り、城春にして草木深し

君王(玄宗)は蜀へと落ち、安禄山軍の略奪によって、唐朝都城(長安)は破壊され荒れ果ててしまった。山河は見慣れたままの姿だが、城は春を迎えて草木の生い茂るにまかされている。繰り返される戦乱。「家書萬金に抵(あ)たる」(家族からの便りは万金にも相当する貴重なもの)という別離。先の敗戦後に、日本でもよく口ずさまれた。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む