とっさの日本語便利帳 「「春望」杜甫」の解説
「春望」杜甫
国破山河在 城春草木深
国破れて山河在り、城春にして草木深し
君王(玄宗)は蜀へと落ち、安禄山軍の略奪によって、唐朝の都城(長安)は破壊され荒れ果ててしまった。山河は見慣れたままの姿だが、城は春を迎えて草木の生い茂るにまかされている。繰り返される戦乱。「家書萬金に抵(あ)たる」(家族からの便りは万金にも相当する貴重なもの)という別離。先の敗戦後に、日本でもよく口ずさまれた。
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