春来(読み)しゅんらい

精選版 日本国語大辞典 「春来」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐らい【春来】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「来」は助辞 ) 春の頃。春の時分
    1. [初出の実例]「百花の一時に競発するは冬季中蕾芽の多量の水蒸気に涵養せられ、内心鬱勃、春来温度の激昂に刺戟せられ輙ち発奮するに因る」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)
    2. [その他の文献]〔張南史‐春日道中寄孟侍御詩〕
  3. この春以来。〔日誌字解(1869)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「春来」の読み・字形・画数・意味

【春来】しゆんらい

春となる。唐・王維〔桃源行〕詩 春來(きた)つては(あまね)く是れ桃の水 仙源を辨ぜず、何(いづ)れの處にかねん

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