昭通(読み)しょうつう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「昭通」の意味・わかりやすい解説

昭通
しょうつう / チャオトン

中国雲南(うんなん)省北東部の地級市。1市轄区、10県を管轄する(2016年時点)。人口586万5400(2013)。烏蒙(うもう)山塊の西側にあり、古くから四川(しせん)盆地への交通の要地として開け、漢代に朱提(しゅてい)県が置かれた。市の南西にある朱提山は良質の銀を多量に産出したことから、のちに良質の銀を朱提銀と称した。付近で産出する葉タバコの集散地で、また褐炭(かったん)が豊富に埋蔵されている。陸路が四川省、貴州(きしゅう)省に通じ、昆明(こんめい)との間に定期航空路がある。市内には後漢(ごかん)時代に建立された孟孝琚碑(もうこうきょひ)、東晋(とうしん)時代に建てられた霍承嗣墓(かくしょうしぼ)壁画など史跡が多い。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年2月16日]

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百科事典マイペディア 「昭通」の意味・わかりやすい解説

昭通【しょうつう】

中国,雲南省北東隅の都市。四川・貴州両省に近く,3省間の物資交流地。85万人(2014)。

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