時行事(読み)ときのぎょうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「時行事」の意味・わかりやすい解説

時行事
ときのぎょうじ

奈良平安時代の明法家の法律用語。律令正文には反するが,国家によって明示的,ないし黙示的に認められた慣例。格,式,例などの単行法によって発令されたものから,壁書などと称された官庁内規にすぎないものまで,これに含まれる。しかし,国家の承認を経ていない「俗」,あるいは「俗行事」とは区別される。

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