普愚(読み)ふぐ(その他表記)Po-u

改訂新版 世界大百科事典 「普愚」の意味・わかりやすい解説

普愚 (ふぐ)
Po-u
生没年:1301-82

朝鮮,高麗末の僧,朝鮮臨済宗の祖。一名普虚。俗姓は洪,号は太古,諡(おくりな)は円証。洪州の人。13歳で禅宗の門に入り,のち僧科に合格したが,これを捨て修業に努めた。1346年元に行き,臨済宗開祖18代の孫清珙からその法を伝えられ,48年帰国後は楊平郡の迷原荘,小雪庵(京畿道)で修業を重ねた。恭愍(きようびん)王の帰依を受け,56年王師となり,都で臨済宗教理を説法した。辛旽(しんとん)の迫害を受けたが,その失脚後国師に任ぜられた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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