暗がりに鬼を繋ぐ(読み)クラガリニオニヲツナグ

デジタル大辞泉 「暗がりに鬼を繋ぐ」の意味・読み・例文・類語

くらがりにおにつな・ぐ

正体が知れず、気味が悪いたとえ。暗がりの鬼。
「この人は、表向き軽うして内証の強き事、―・ぐがごとく」〈浮・永代蔵・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 此人 初出

精選版 日本国語大辞典 「暗がりに鬼を繋ぐ」の意味・読み・例文・類語

くらがり【暗がり】 に 鬼(おに)を繋(つな)

  1. はっきりと正体がわからないで、気味の悪いことのたとえ。くらすみに鬼をつなぐ。くらがりの鬼。
    1. [初出の実例]「此人は面むきかるうして内証のつよき事、闇(クラガリ)に鬼(ヲニ)をつなぐがごとく、年越毎に仕合かさなり」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android