デジタル大辞泉 「暗がり」の意味・読み・例文・類語 くら‐がり【暗がり/▽闇がり】 1 暗いこと。また、暗い場所。くらやみ。「―に潜む」2 人目につかないところ。内証のこと。「―の商ひはせうものでござらぬ」〈浄・薩摩歌〉3 道理に暗く、愚かなこと。暗愚。「合点であらうと思ひしに、一家中と同じ―仲間でおはするか」〈浮・其磧諸国・二〉[類語]暗闇・真っ暗闇・闇・夕闇・宵闇・夜陰・薄暗がり・手暗がり・暗黒 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「暗がり」の意味・読み・例文・類語 くら‐がり【暗がり・闇がり】 〘 名詞 〙 ( 動詞「くらがる(暗━)」の連用形の名詞化 )① 光がなくて、暗いこと。また、そのところや、暗い時。くらやみ。[初出の実例]「夕立の仕(した)りし程に、神泉の内の、暗(くらがり)に成て」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)② 人の目につかないところ。人には知らせないところ。内証のこと。[初出の実例]「くらがりのあきなひはせふものでござらぬ」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)中)③ 道理に暗く、愚かなこと。暗愚。[初出の実例]「日比理にくらからぬ小文才もある人なれば、合点であらふと思ひしに、こりゃ一家中と同じ暗(クラガリ)中間でおはするか」(出典:浮世草子・其磧諸国物語(1744)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例