暗事(読み)クラゴト

デジタル大辞泉 「暗事」の意味・読み・例文・類語

くら‐ごと【暗事】

人に知られないようにしてこっそりと行う事柄みそか事。
そうじてかやうの―、かれこれ四十八ありける」〈浮・一代男・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「暗事」の意味・読み・例文・類語

くら‐ごと【暗事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人に知られないようにこっそり行なうことがら。密事(みそかごと)
    1. [初出の実例]「宿屋の口鼻(かか)が自由にまはる くら事の相図をしたる夜の月」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二五)
  3. ( 「ぐらごと」とも ) 不正な仕事。悪事。
    1. [初出の実例]「ホホヲその金が出来るくらひなら、にせ金のぐら事かたりはせぬわいやい」(出典:浄瑠璃・近頃河原達引(おしゅん伝兵衛)(1785)中)
  4. いかさまばくち。
    1. [初出の実例]「下ぬき(あざ)ぬきくら事なら、おそらく世界にこはい者なし」(出典:浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)二)

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