あざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「あざ」の意味・わかりやすい解説

あざ
あざ / 痣

皮膚色の限局性異常(斑(はん))に対する俗称。厳密に医学用語と対応させることはむずかしいが、皮膚色によって分けて考えると、だいたい次のようになる。

(1)褐青色のあざ 太田母斑か、あるいは肩甲部や臀部(でんぶ)に生ずる同様の病変である。

(2)青色のあざ 外傷皮下出血すると青くみえるほか、児斑(蒙古(もうこ)斑)がある。これは乳児背面にみられる青色斑で、しだいに淡くなり、学齢期に達するころまでには消えるが、まれに一部分残存することがある。

(3)紫色のあざ 皮内の出血で、外傷のほか、紫斑病のように血管がもろくて弱かったり、血液の顕微鏡的あるいは化学的成分の異常をおこすような病気によるものがある。

(4)黒いあざ ほくろ(黒子(こくし))は小さい母斑細胞母斑、それよりも大きい母斑細胞母斑もある。

(5)赤いあざ 血管腫(しゅ)で、イチゴ状血管腫や赤ぶどう酒様血管腫がある。

[川村太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「あざ」の解説

アザ
アザ
aza

有機化合物中のC原子がN原子に置き換わったことを示す接頭語.環状化合物および長鎖状ポリアミンの命名に使われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む