暗投(読み)あんとう

精選版 日本国語大辞典 「暗投」の意味・読み・例文・類語

あん‐とう【暗投】

〘名〙
① (美しい珠玉を暗夜に人に投げ与える意から) 貴重なものを、贈るのにふさわしくない方法で人に贈ること。また、貴重なものを贈るにも適切な方法でなければ、かえってその人の怨みをかうということのたとえ。明珠暗投。〔史記‐鄒陽伝〕
② 転じて、交際のない人に手紙を送ること。
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「其の暗投(アントウ)に出で、君の怒に触るるを知る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android