曲り尺(読み)マガリガネ

関連語 曲尺 名詞

精選版 日本国語大辞典 「曲り尺」の意味・読み・例文・類語

まがり‐がね【曲尺・曲金】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まがりかね」とも ) 大工道具一つ直角に曲がった物指し。継手仕口など、材を工作するときの墨付けをするもの。鋼鉄または真鍮製。長い方に一尺五寸(約四五センチメートル)、短い方に七寸五分(約二三センチメートル)の目を盛る。かねざし。さしかね。すみがね。まがり。まがりじゃく。まがりざし。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. 曲尺〈春日権現験記絵〉
      曲尺〈春日権現験記絵〉

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世界大百科事典(旧版)内の曲り尺の言及

【曲尺】より

…(1)直角定規を兼ねた金属性のものさし。直角をだすための木工用の道具を古く中国では矩(く)といい,帯状の薄い金属板を直角に曲げた形に作ってあり,これに目盛をつけたものであり,かねざし,曲り尺ともいい,矩尺,鉄尺などとも書いた。長短2本の枝から成り,1尺2寸ないし1尺6寸程度の長さの長枝(ちようし)(長手(ながて))とその半分程度の長さの短枝(妻手(つまで))とから成り,幅は5分,厚さは2厘ないし3厘であり,古くは真鍮(しんちゆう)や鋼で,最近はステンレス鋼で作られる。…

※「曲り尺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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