機械、建造物の部材を結合する構造の総称。橋梁(きょうりょう)、鉄塔、ボイラーなど鉄骨、鉄板の結合には、リベット、ボルトとナット、あるいは溶接が使用され、リベット継手、ねじ継手、溶接継手などとよばれる。リベット継手には、板の結合部の形態により重ね継手、突き合せ継手など、リベットの配列により一列リベット、二列リベットなどの種類がある。溶接継手はリベット継手に比べて作業が簡単で、リベットと補強材の分だけ重量が軽減される。造船でも溶接技術の進歩によりリベット継手は使われなくなっている。機械部品の結合には、軸と軸を結合する軸継手、管と管を結合する管継手など、多くの継手が使われている。
木造建築では、継手という呼び方を、柱と柱、梁(はり)と梁などを部材の長さ方向に結合する場合に用いる。接合部には釘(くぎ)やボルト、ナットを使用して固定することが多いが、力のあまり加わらない箇所では、金属部材を使わない伝統的な継手が今日でも行われている。木材の継手には、竿(さお)継ぎ、腰掛けあり継ぎ、追っ掛け継ぎなど多くの継手法がある。なお、柱と梁、筋かいなど方向の違う材料をある角度をもって結合することを仕口(しぐち)といって、継手とはよばない。
[中山秀太郎]
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…西欧建築のなかで楣式構造が再び構造的実質を伴って現れるのは,近代の鉄骨や鉄筋コンクリートによるラーメン構造の出現以後のことである。中国や日本の木造建築においては,宋代以後(日本では鎌倉時代以後),柱や束を貫通して相互に固める貫(ぬき)の採用,複雑・巧妙な継手・仕口の考案により,独自の楣式構造の伝統がつくり上げられた。【福田 晴虔】。…
※「継手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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