曳駒拾遺(読み)ひくましゆうい

日本歴史地名大系 「曳駒拾遺」の解説

曳駒拾遺
ひくましゆうい

三巻 杉浦国頭

異記 曳馬拾遺・引駒拾遺

成立 正徳三年自序

写本 国立公文書館内閣文庫・愛知県西尾市教育委員会岩瀬文庫ほか

解説 浜松宿利町諏訪神社の大祝で、荷田春満に入門して遠州国学の先駆といわれる杉浦国頭が著した浜松地域の地誌。国頭は浜松地方の史実・伝説を他の書物から書写し、あるいは旧家を訪れて老人に話を聞いてそれを補い編集したと自序で述べている。総目録には遠江国の名、はままつ・なるこ坂・犀崖・琉球塚など六七の項目があげられている。引用書目は「古事記」「和名抄」など三〇点に及ぶ。

活字本 「曳馬拾遺」(明治三四年)、「浜松市史」史料編四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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