更生・甦生(読み)こうせい

精選版 日本国語大辞典 「更生・甦生」の意味・読み・例文・類語

こう‐せい カウ‥【更生・甦生】

〘名〙
① いきかえること。よみがえること。蘇生
※文明本節用集(室町中)「更生恩 カウセイのをん 世俗云命主義」 〔荘子‐達生
② 精神的、物質的、社会的にたちなおること。生活の態度がたちなおること。また、もとの状態に戻ること。
星座(1922)〈有島武郎〉「彼女のために適所を供さば、単に心身の更生を僥倖し得るのみならず」
キリスト教で、罪と滅びとのなかにある人間が、神の恵みによって、霊的に新しくなること。再生。新生
※茗荷畠(1907)〈真山青果〉三「君等のやうに降誕も奇蹟も甦生(カウセイ)も、何の苦も無く信じ得る人は幸福だよ」
④ 不用品に手を加えて再び使用できるようにすること。
※『あひびき』から(1948)〈永井龍男〉「結婚指輪が、〈略〉義歯として甦生(カウセイ)しつつあるといふお便りは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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