書分(読み)かきわけ

精選版 日本国語大辞典 「書分」の意味・読み・例文・類語

かき‐わけ【書分】

〘名〙
① 区別して書くこと。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)二「ひらりしゃらりのかすり墨生娘(きむすめ)遊女手かけ者。後家尼人の女房まで段々のかき分は、わたしが家の伝授ごと」
配分結果を記すこと。また、そのもの。処分状。
高野山文書‐正嘉三年(1259)三月・福得房有包田地充文「仍為後代亀鏡、所書分之状如件」
塵芥集(1536)一三五条「によしゆつりの地たらは、たとひおほくのとしをふるといふとも、かきわけのもんこんにしさいなくは、そうりゃうへかへし付へきなり」

かき‐わ・ける【書分】

〘他カ下一〙 かきわ・く 〘他カ下二〙 区別して書く。〔文明本節用集(室町中)〕
※文明田舎問答(1878)〈松田敏足〉学校「修業して目は字を訓分け、手は字を書分(カキワ)け」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android