曾我狂言(読み)そがきょうげん

精選版 日本国語大辞典の解説

そが‐きょうげん ‥キャウゲン【曾我狂言】

〘名〙 曾我兄弟の仇討ちを主題とした歌舞伎狂言。元祿一六八八‐一七〇四)期には人物の性格などが形成され、享保(一七一六‐三六)期以後、江戸の各座では毎年初春狂言は曾我狂言とする慣習が生じ、明治初年まで続いた。曾我物。〔歌舞妓年代記(1811‐15)〕

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世界大百科事典内の曾我狂言の言及

【曾我物】より

…近松門左衛門も人形浄瑠璃のために書いたが,歌舞伎では,江戸の荒事が五郎という人物を典型化したので,代々の市川団十郎がこの役を演じた。元禄(1688‐1704)ごろの上方では,〈盆曾我〉といって7月に曾我物を上演する慣習があったが,1709年(宝永6)以後江戸では正月に曾我を演ずることが多く,享保(1716‐36)ごろからは初春の吉例となって三座ともに必ず曾我狂言を上演する習慣が生まれ(初春狂言),まったく別の世界の人物に対しても,実は曾我五郎という筋にしたりすることになった。歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜》の主人公が実は五郎というのはその一例である。…

【中村七三郎】より

…98年(元禄11)上京して演じた《傾城浅間嶽》の巴之丞では,傾城事のうまさで,元祖坂田藤十郎を驚かせたという。また江戸の曾我狂言にあって十郎役を和事の風でした最初が七三郎であり,団十郎の五郎,伝九郎の朝比奈とともに後世の典範を作ったといわれる。(2)2世(1703‐74∥元禄16‐安永3) 中村明石清三郎の子。…

※「曾我狂言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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