曾根郷(読み)そねごう

日本歴史地名大系 「曾根郷」の解説

曾根郷
そねごう

[現在地名]新魚目町曾根郷

小串こぐし村・藤頸ふじくび村の西に位置する。ばん岳の南西に曾根、北西大水おおみず、これらの北方多石たし山の西手に江袋えぶくろの集落がある。嘉元三年(一三〇五)六月日の峰貞注進状案(青方文書)に青方覚念とともに放火狼藉をした親類の曾禰与一・曾禰源二郎入道子息らがみえており、当地を拠点とした者であろう。延慶三年(一三一〇)与一は有河五郎次郎入道性心から馬一疋をめぐって訴えられ、これを受けた鎮西探題は青方高家に召喚に応じない被告与一を召し進むことを命じている(同年一〇月二日「鎮西御教書案」同文書)。元応二年(一三二〇)一〇月二一日の青方高光和与状案(同文書)に「そね」とみえ、五島西浦部青方にしうらべあおかた(現上五島町)をめぐる高光とその兄の高継との相論が和与となり、当地は高光の知行分となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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