曾観音堂(読み)そかんのんどう

日本歴史地名大系 「曾観音堂」の解説

曾観音堂
そかんのんどう

[現在地名]豊玉町曾 蔭在所

曾の菩提寺修林しゆりん寺の裏山にある。対馬六観音の一つとされ、木造聖観音立像が祀られる。聖武天皇の頃に島内の六ヵ所の政庁に安置されたうちの一つで、のち堀川天皇の時代に朽木くちきの観音が移ったと伝える(津島紀事・本州編年略)。しかし現存の観音はいずれも平安末期から中世の造像で、なかでも最も優れた彫刻と評価の高い曾の聖観音は室町期の作とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android