最大震度予想図(読み)さいだいしんどよそうず

最新 地学事典 「最大震度予想図」の解説

さいだいしんどよそうず
最大震度予想図

seismic regionalization map

ある地点に建築物をつくる場合,どれだけ地震力を予想して設計したらよいかという問題が起こる。そのためにつくられたのが最大震度予想図。日本では,河角広(1951)が過去1,200年間の被害地震の分布から,ある地点で経験された震度Iの地震の回数nI)を求め,それから次の式で100年間に予想すべき最大震度の期待値を求めた。

Tは統計年数,τはふつう建物の耐用年数。この式はI0以上の地震が平均100年間に1度は起こったという意味である。I0は具体的には次のようにして求める。古文書からある地震の被害分布を求め,それからその地震の震央と大きさとを推定する。一方,最近の地震の調査により震度と地震の大きさと震央距離との関係がわかるから,この関係により過去のある地震によるそのまわりの地点の震度がわかる。この震度を過去の地震すべてについて求める。そして,例えばある地点で1,200年間に震度V以上の地震を12回経験したとすると,100年間に1度は見舞われると覚悟しておくべき震度はVである。これを震度と地動加速度との関係から地動加速度に直せば140Galとなる。これをもってその地点の最大震度の予想値とすることができる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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