震央(読み)シンオウ

デジタル大辞泉 「震央」の意味・読み・例文・類語

しん‐おう〔‐アウ〕【震央】

地震震源真上地表点。
[類語]地震地動ちどう余震揺り返し無感地震有感地震大地震だいじしん大地震おおじしん大震震災震源震源地震度微震軽震弱震中震強震烈震激震

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精選版 日本国語大辞典 「震央」の意味・読み・例文・類語

しん‐おう‥アウ【震央】

  1. 〘 名詞 〙 地震で震源の真上にあたる地表上の地点観測点から震央までの距離を震央距離という。
    1. [初出の実例]「震原の直上に当る地即ち震央にては先づ上下動を感じ」(出典:地震学講話(1907)〈大森房吉〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「震央」の意味・わかりやすい解説

震央 (しんおう)
epicenter

震源の真上の地表の点が震央である。震源位置は震央の緯度経度と震源の深さによって示される。なお,震央の位置を地名で示し,これを震源地ということがある。ふつうの地震では,震央付近がもっとも強く揺れ,震央からの距離とともに揺れは弱くなる。地震計がなかった昔の地震の震央は,この性質を利用して推定される。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「震央」の意味・わかりやすい解説

震央
しんおう
epicenter

地震が発生した地下震源の真上にあたる地球上の地点。緯度経度で示される。新聞などに発表される震源とは震央のことである。震央から観測点までの距離を震央距離といい,震源距離が求められれば,震央距離もわかる。震央距離は km単位のほか,地球の中心から見た震央と観測点の 2点間の角度の大きさで表すこともある。

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百科事典マイペディア 「震央」の意味・わかりやすい解説

震央【しんおう】

震源直上の地表点。震央より地表のある観測点までの距離が震央距離で,ふつうキロメートル単位で,地球の球面に沿って測る。震央距離が1000〜1500km以上の遠地地震の場合は地球の中心角で測る。

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世界大百科事典(旧版)内の震央の言及

【地震】より

震源とは震源域内で破壊が最初に発生した点であり,震源域の中心ではなく,縁に近いことが多い。震源の真上の地表の点を震央という。地震計による観測から求められるのは震源の位置(震央と震源の深さ)である。…

※「震央」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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