最小偏角(読み)サイショウヘンカク

デジタル大辞泉 「最小偏角」の意味・読み・例文・類語

さいしょう‐へんかく〔サイセウ‐〕【最小偏角】

プリズム偏角極小値。偏角は入射角屈折角が等しい時に極小になる。また、最小偏角δ0、プリズムの頂角A、屈折率nとの間で、n=sin((δ0+A)/2)/sin(A/2)の関係式が成り立つ。この関係式と最小偏角の測定から屈折率を導くことができる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の最小偏角の言及

【プリズム】より

…そのため白色光を入射させると鮮やかなスペクトルが得られる。一定波長の光に対してはプリズムの第1面への入射角と第2面からの屈折角が等しいときに偏角が最小値δmin(最小偏角という)をとり(図1),の関係式が成り立つ。この関係は分光計によって光学ガラスなどの光学材料の屈折率を精密に測定するのに用いられる。…

※「最小偏角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む