屈折角(読み)クッセツカク(その他表記)angle of refraction

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精選版 日本国語大辞典 「屈折角」の意味・読み・例文・類語

くっせつ‐かく【屈折角】

  1. 〘 名詞 〙 光波音波などの波動が屈折率の異なる二つの媒質の境界面に入射して屈折する際、屈折して進む方向と、境界面の法線との間の角度。〔工学字彙(1886)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屈折角」の意味・わかりやすい解説

屈折角
くっせつかく
angle of refraction

波が1つの媒質から他の媒質に進入してその境界面で屈折を起すとき,屈折波の進行方向と境界面に立てた法線とのつくる角を屈折角という。両媒質が等方性であれば入射角と屈折角との間には屈折の法則が成り立つ。

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世界大百科事典(旧版)内の屈折角の言及

【屈折】より

…境界では,境界面の法線と入射波の進行方向とが作る平面を入射面とするとき,透過波は入射波とは境界の反対側にあってその進行方向は入射面の中にある。境界面の法線に対する入射波の進行方向のなす角を入射角,透過波の進行方向のなす角を屈折角といい,それぞれをθirとしたとき,これらの角の間には,sinθi/sinθrnIIIという関係(スネルの法則)が成り立つ(図2)。ここでnIIIを相対屈折率relative index of refractionと呼ぶ。…

【光】より

…このとき,反射光線と屈折光線とはいずれも入射光線と入射点における境界面の法線とを含む面(入射面という)のなかにあり,かつ法線に関して入射光線の反対側にある(図1)。入射光線,反射光線,屈折光線が入射点において境界面の法線となす角θIRDをそれぞれ入射角,反射角,屈折角と呼ぶが,θR=θIであり,またsinθI/sinθDn21は入射角によらず一定となる。後者の関係はスネルの法則と呼ばれ,n21を第2媒質の第1媒質に対する相対屈折率と呼ぶ。…

※「屈折角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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