日本歴史地名大系 「月影ヶ谷」の解説 月影ヶ谷つきかげがやつ 神奈川県:鎌倉市極楽寺村月影ヶ谷極楽(ごくらく)寺の西隣にある奥深い谷で、阿仏尼が住んだ所と伝えられたが、現在は阿仏尼の旧栖地を極楽寺奥にある西(にし)ヶ谷の月影地蔵堂付近だという。谷名の由来は未詳だが、阿仏尼は自分が住んでいた月影ヶ谷の様子を「あづまにてすむ所は月影のやつとぞいふなる、浦ちかき山もとにて風いとあらし、やまでら(極楽寺)のかたはらなれば、のどかにすごくて、なみのおと、松の風、たえず」と「十六夜日記」に書残している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報