月雇(読み)つきやとい

精選版 日本国語大辞典 「月雇」の意味・読み・例文・類語

つき‐やとい‥やとひ【月雇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一か月かぎりの約束で雇うこと。また、その雇われた人。
    1. [初出の実例]「月雇十日雇廿日雇等之者」(出典:御触書寛保集成‐四一・享保四年(1719)一一月)
    2. 「縫物が出来ねへから月(ツキヤトヒ)お針を置くのさ」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)二)
  3. 月々の給料を定めて雇うこと。また、その雇われた人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の月雇の言及

【奉公人】より

… 武家奉公は中世の末期まで譜代奉公をもって本来の姿とした。しかし,近世に入るとそれは漸次人宿(ひとやど)(口入屋(くちいれや),桂庵(けいあん)),日用座(ひようざ)を通じて雇用される百姓,町人による給金めあての一季(いつき),半季の出替(でがわり)奉公や月雇(つきやとい),日雇へと移りかわっていった。江戸幕府は慶長(1596‐1615)のころから一季奉公をしきりと禁じ(これは一季奉公人の多くあったことを示すものであろう),軍役の確保のため譜代奉公の維持につとめた。…

※「月雇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む