有ん限り(読み)あらんかぎり

精選版 日本国語大辞典 「有ん限り」の意味・読み・例文・類語

あら【有】 ん 限(かぎ)

  1. ( 助詞「の」を伴って連体修飾句になる ) あるだけ全部。持っているすべて。
    1. [初出の実例]「有らむ限の力を尽した意(つもり)なので」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  2. ( 多く連用修飾句として ) できるだけ。
    1. [初出の実例]「無暗に勉強して〈略〉其片手に、有らん限(カギ)り先生家の家事を勤めて」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉長崎遊学)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android