有ん限り(読み)あらんかぎり

精選版 日本国語大辞典 「有ん限り」の意味・読み・例文・類語

あら【有】 ん 限(かぎ)

① (助詞「の」を伴って連体修飾句になる) あるだけ全部。持っているすべて。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「有らむ限の力を尽した意(つもり)なので」
② (多く連用修飾句として) できるだけ。
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉長崎遊学「無暗に勉強して〈略〉其片手に、有らん限(カギ)り先生家の家事を勤めて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android