有智郷(読み)うちごう

日本歴史地名大系 「有智郷」の解説

有智郷
うちごう

和名抄」高山寺本・刊本ともに訓を欠く。

「日本書紀」雄略天皇一七年三月条に「内村」がみえ、天平年間(七二九―七四九)の智識優婆塞等貢進文(正倉院文書)に「内郷」が記される。「古事記」孝元天皇段に「山代内臣」、「日本書紀」応神天皇九年四月条に「甘美内宿禰」がみえ、当地にかかわると考えられている。とすれば有智郷に近接する大住おおすみ郷のものとされる山城国隼人計帳(正倉院文書)に「内臣」の名がみえるのもうなずける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android