日本歴史地名大系 「有智郷」の解説 有智郷うちごう 京都府:山城国綴喜郡有智郷「和名抄」高山寺本・刊本ともに訓を欠く。「日本書紀」雄略天皇一七年三月条に「内村」がみえ、天平年間(七二九―七四九)の智識優婆塞等貢進文(正倉院文書)に「内郷」が記される。「古事記」孝元天皇段に「山代内臣」、「日本書紀」応神天皇九年四月条に「甘美内宿禰」がみえ、当地にかかわると考えられている。とすれば有智郷に近接する大住(おおすみ)郷のものとされる山城国隼人計帳(正倉院文書)に「内臣」の名がみえるのもうなずける。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by