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おおすみ
Ohsumi
東京大学宇宙航空研究所が打上げた日本最初の人工衛星。ソ連,アメリカ,フランスに次いで,自力で軌道に乗せた。 1970年2月 11日鹿児島宇宙空間観測所からラムダ 4S型5号機で打上げられ,遠地点 5151km,近地点 337kmの長円軌道に乗った。周期は 144.5分で,衛星からの電波は 16時間ほど続いた。その重さは第4段球形ロケットの燃え殻を含めて 23.8kg。科学観測器具はなく,送信機,加速度計と温度計だけを積んでいた。国際的には,1970-11Aと名づけられた。 70年に入ってから 11番目の衛星という意味である。
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おおすみ
1970年2月11日,東大宇宙航空研究所が鹿児島県内之浦町(現・肝付町)の東大宇宙空間観測所から打ち上げた日本初の人工衛星。全長1m,最大直径48cm,重さ23kg,打上げには同じく東大宇宙航空研究所が開発したラムダロケットの4S型5号機が使われた。
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世界大百科事典(旧版)内のおおすみの言及
【宇宙開発】より
… 1960年代の半ばまでは,宇宙開発は米ソ二大国の独占であったが,60年代後半になると両国に続く国が現れてきた。なかでも65年にA1衛星を打ち上げたフランス,70年に〈おおすみ〉を打ち上げた日本,同じく70年に〈東天紅〉を打ち上げた中国の3国は自国で開発したロケットを用い,独力でも宇宙開発を進める意志を示したものであった。さらに71年にイギリスは自力でオーストラリアからプロスペロ衛星を打ち上げ,インドも80年にロヒニ衛星を打ち上げて,自力による人工衛星打上げの7番目の国となった。…
【人工衛星】より
…日本でも1960年代初めには,多段式ロケットの打上げに成功し,人工衛星打上げ技術を整えつつあった。そして,70年,日本最初の人工衛星〈おおすみ〉が東大宇宙航空研究所の手で打ち上げられ,日本の宇宙開発もようやく本格的な時代を迎えたのである。 70年代に入ると米ソは大型有人宇宙船である[サリュート](ソ),[スカイラブ](米)を打ち上げ,諸外国を大きくリードしていったが,人工衛星利用に関しては実用面,とりわけ経済的な意味からの再評価が行われ,しだいに実社会の要請に呼応するようになった。…
※「おおすみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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