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甘美内宿禰 うましうちの すくね

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

甘美内宿禰 うましうちの-すくね

記・紀にみえる官吏。
日本書紀」では武内(たけしうちの)宿禰の弟。応神天皇9年,筑紫(つくし)に派遣された兄が謀反をおこそうとしていると天皇に讒言(ざんげん)。無実を主張する兄と探湯(くかたち)をして敗れる。死はまぬがれたものの紀直(きのあたい)らの祖の隷属民になったという。「古事記」では味師内宿禰。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

甘美内宿禰

『古事記』『日本書紀』などに登場する伝説上の人物。『古事記』では味師内宿禰と書かれ,第8代と伝えられる孝元天皇の皇子である比古布都押之信命を父とし,葛城之高千那毘売を母とすると伝える。景行天皇から仁徳天皇までの5代の天皇に仕えたとされる建内宿禰(タケシウチノスクネ)の異母弟。山代内臣の祖。『日本書紀』には,次のような話がみえる。応神天皇のとき,勅令によって筑紫の視察に赴いたタケシウチについてその弟ウマシウチが,兄は天下を取ろうとしていると天皇に讒言したので,天皇はただちに使者を派遣したが,タケシウチはそれを逃れてひそかに都へ戻った。天皇が兄弟に盟神探湯という占いをさせると兄が勝ち,負けたウマシウチは天皇の命によって紀直らの隸民とされた,という。この話は,タケシウチが天皇に仕える理想的な人物であったことを強調するために作られたものだろう。

(佐佐木隆)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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