内村(読み)ウチムラ

デジタル大辞泉 「内村」の意味・読み・例文・類語

うちむら【内村】

姓氏の一。
[補説]「内村」姓の人物
内村鑑三うちむらかんぞう
内村祐之うちむらゆうし

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精選版 日本国語大辞典 「内村」の意味・読み・例文・類語

うちむら【内村】

  1. 姓氏の一つ。

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日本歴史地名大系 「内村」の解説

内村
うちむら

[現在地名]隼人町内

国分郷内山田うちやまだ村・見次みつぎ村の北、天降あもり(新川)西岸の丘陵地にある。南西日当山ひなたやま朝日あさひ村。南の浜之市はまのいちからのあや筋が北へ通る。内山田・見次の二村とともに正八幡宮(現鹿児島神宮)の宮内であった(三国名勝図会)。建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)桑西くわのさい郷の「内村三十丁」がある。慶長一九年(一六一四)には内村名の三右衛門屋敷八石余・助十郎屋敷二七石余・山之元屋敷一四石余・源五郎屋敷一七石余、内村名内浮免三〇石余を含む二一二石余が留守右衛門佐に宛行われた(「知行目録」留守文書)。江戸時代には国分郷に属した。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では桑原くわはら郡に記され高七八八石余、「三州御治世要覧」によれば延享(一七四四―四八)頃の高九二〇石余。この間正徳六年(一七一六)完成の天降川から引く宮内原みやうちばる用水により新田が開発された(隼人町の歴史)


内村
うちむら

[現在地名]植木町内

岩野いわの山・平尾ひらお山と金比羅こんぴら山系の南に突出した丘陵に挟まれ、その中央を豊前街道が通り、合志こうし川に注ぐ豊田とよだ川の上流内村川が幾つもの迫をつくる一帯を本来は内村という。もとは味取みとり町・正院しよういん村・知田ちだ村を含み、南は鞍掛くらかけ村、北は大清水おおそうず村に接する。西方の山稜末端部に室町・戦国期の山本やまもと郡の領主内空閑氏の代々の居城であった内村城跡があり、年未詳八月九日の大友義統感状(斎藤文書)に「隈部式部太輔(親泰)、依逆心顕然、至内村要害親為(合志)被取懸候砌」とある内村要害は同城のことであろう。

天正検地に基づく寛永郷帳の高一千三七九石六斗余はのちの正院村・知田村・味取町を含み、正院村は慶長一三年(一六〇八)検地帳があるので、この間に同村が分村独立した。


内村
ないむら

[現在地名]浜田市内村町

周布すふ川に沿い、西は中場なかば村、東は長見ながみ村、北は内田うちだ村。中世は周布郷のうち内村として推移し、同村は髻谷たぶさだに川が周布川に合流する付近に比定される。延元元年(一三三六)七月二六日の三隅信性言上状(閥閲録)に「周布郷内内村」とみえ、周布氏の庶子内兼茂が周布郷一分地頭として内村を支配していた。同二年五月二四日の三隅兼知実検状(同書)によれば、家子(一族に準じる非血縁者)の内田彦太郎兼家の名がみえ、内氏と貞松さだまつ名の地頭内田氏との姻戚関係がうかがわれる。南北朝期、内氏は南朝方として三隅兼連・兼知麾下にあり、北朝方の益田兼行の籠る益田城を攻め、また長州に出兵し賀年かね(現山口県阿東町)を攻撃した。正平七年(一三五二)には内兼茂の子の六郎太郎兼成が家督相続に際して「伯父内田工藤三郎致員跡同国貞松名」地頭職の継承権を訴え、安堵の綸旨を賜りたいと上申している(同年三月日「周布内兼成言上状」閥閲録)


内村
うちむら

[現在地名]東広島市志和しわ町内

志和堀しわほり村の東南に位置し、志和東しわひがし村中央でひがし川に合流する内川沿いの谷を村域とする。四周に五〇〇―七〇〇メートル級の山がある。南北朝時代、当地の寺山てらやま城に入部したという石井氏の支配するところとなった。石井氏は桓武平氏で重時まで名越氏を称し、その子康永が寺山城に拠ったという(石井氏系図)。寺山城は内川の南岸に向けて延びる尾根先端を利用した山城で、比高は五〇メートルほどしかないが、一〇余の郭や空堀・土塁・竪堀などを備えていた。石井氏は大内氏の麾下にあって「志芳衆」と称され、一族のなかには天野氏家臣になるものもいる(天文一〇年三月二一日付「天野興定合戦分捕手負注文」天野毛利文書)が、惣領家は天文二三年(一五五四)毛利氏と陶氏が断交した後も陶方に属し(同年九月二日付「石井賢家合戦手負注文」石井文書)、毛利氏との関係を強めていた天野氏とは別に独自の行動をとっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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