有楽町層(読み)ゆうらくちょうそう

最新 地学事典 「有楽町層」の解説

ゆうらくちょうそう
有楽町層

Yurakucho Formation

東京低地の地下を構成する沖積層の上半部。主体は縄文海進(有楽町海進)期の海成層。層厚は埋没段丘上では10~35m,埋没谷中では40~50m。山川戈登(1909)命名下位七号地層基底の礫混じり粗粒砂層(HBG)が覆う。淡水の環境を示し,当時の海水準は−50m付近と推定される。この境界をラビンメント面とする考えもある。有楽町層は上下に細分され,下部層は有楽町層の主体を占める非常に軟弱な暗青灰色~暗灰色粘土・シルト層。N値0~3。層厚約20m。海水~汽水生の貝・有孔虫・貝形虫・珪藻などの化石多産上部層は汽水から淡水環境の砂層・シルト層。層厚10m前後。

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百科事典マイペディア 「有楽町層」の意味・わかりやすい解説

有楽町層【ゆうらくちょうそう】

東京の下町をつくる沖積層の上部。粘土・砂を主とする。沖積層の下部は七号地層と呼ばれ,有楽町層とは軽微な不整合関係と考えられている。ウルム氷期に海水面の低下に伴い浸食された谷が,その後の世界的な海進の際に埋められたもので,日本各地の海岸平野に,有楽町層・七号地層と同時期の堆積物が広く分布する。有楽町層は最も厚い所で約50m。たいへん軟弱で地盤沈下地震災害を受けやすい。

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