服紀制(読み)ぶっきせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「服紀制」の意味・わかりやすい解説

服紀制
ぶっきせい

大宝,養老令の喪葬令にみえる制度。その内容は,服喪期間の長短定め,あわせて親族親疎を定めるもので,その等級は,1年,5月,3月,1月,7日と,唐制よりもその期間が短縮されている。唐制と形式は似ているが,内容的には大幅に日本の国情が参酌され,外戚は,その地位が高められている。なお大宝律においては,養老律と異なり,服紀制で親族の等級を定める条文が多かったとの説もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android