木倉町(読み)きぐらまち

日本歴史地名大系 「木倉町」の解説

木倉町
きぐらまち

[現在地名]金沢市片町かたまち二丁目

片町と古寺ふるでら町の出会う地点から北西に延び、出大工でだいく町に至る通りを挟む両側町。南西北長門きたながと町、北東大藪小路おおやぶしようじ。江戸時代初頭は木蔵町と記され、材木集積所の一つで藩の材木蔵があったことから町名が付いたという(「金沢古蹟志」など)。元和九年(一六二三)の前田利常書状にみえる「才川小橋ノ下木町」を当町の古い呼称とする説もある。「才川小橋」とは香林坊こうりんぼう橋をさす(金沢古蹟志)。寛永一四年(一六三七)の金沢惣町役付(「金沢市中旧記」加越能文庫)では町役二ツとされ、「木蔵片原」の町名もみえるが場所等は未詳。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」同文庫)によると本町で、当時の家数三三(稿本金沢市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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