未練未酌(読み)ミレンミシャク

デジタル大辞泉 「未練未酌」の意味・読み・例文・類語

みれん‐みしゃく【未練未酌】

同情したり斟酌しんしゃくしたりすること。多く、打消しの語を伴って用いる。
二匹の馬を、―なく打ちのめしました」〈芥川杜子春

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「未練未酌」の意味・読み・例文・類語

みれん‐みしゃく【未練未酌】

  1. 〘 名詞 〙 同情心をもったり斟酌(しんしゃく)したりすること。多く打消の語を伴って、冷淡で少しも同情しない、全く容赦しないことをいう。〔俚言集覧(1797頃)〕
    1. [初出の実例]「二匹の馬を、未練未釈(ミレンミシャク)なく打ちのめしました」(出典:杜子春(1920)〈芥川龍之介〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android