末遂ぐ(読み)スエトグ

デジタル大辞泉 「末遂ぐ」の意味・読み・例文・類語

すえ・ぐ

最後まで全うする。特に、相愛の仲を最後まで保ち続ける。
「―・げられぬ恋ならば、最初しょてから結ばであるべきものを」〈人・英対暖語・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 説経節 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「末遂ぐ」の意味・読み・例文・類語

すえ【末】 遂(と)

  1. ある事を最後までしっかりとやりとげる。生をまっとうして極楽往生をする。
    1. [初出の実例]「とんせいしゃの、すゑをとけさせてたまはれと」(出典:説経節・説経苅萱(1631)上)
  2. 愛情生涯続ける。末々まで愛情を持ち続ける。
    1. [初出の実例]「惣別あの男のやうな、やくたいなしは、すへとげまひとおもふたに」(出典:虎明本狂言・乞聟(室町末‐近世初))
  3. 人生を堅実に送る。人生をまっとうする。
    1. [初出の実例]「あんな浮いた了簡で末(スヱ)が遂(ト)げられやうか」(出典:にごりえ(1895)〈樋口一葉〉五)

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