極楽往生(読み)ゴクラクオウジョウ

デジタル大辞泉 「極楽往生」の意味・読み・例文・類語

ごくらく‐おうじょう〔‐ワウジヤウ〕【極楽往生】

[名](スル)
極楽に生まれ変わること。
安らかに死ぬこと。「極楽往生を遂げる」

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精選版 日本国語大辞典 「極楽往生」の意味・読み・例文・類語

ごくらく‐おうじょう‥ワウジャウ【極楽往生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語極楽浄土に生まれること。正しくは往生極楽
    1. [初出の実例]「ただ他力の大信心一つにて、真実の極楽往生をとぐべきものなり」(出典:蓮如御文章(1461‐98)五)
  3. 安らかに死ぬこと。ひどい苦しみもなく、安楽に死ぬこと。
    1. [初出の実例]「脳溢血といふ極楽往生ではないか」(出典:虹(1954)〈石川淳〉一)

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四字熟語を知る辞典 「極楽往生」の解説

極楽往生

仏教で、極楽浄土に生まれること。正しくは往生極楽。また、安らかに死ぬこと。ひどい苦しみもなく、安楽に死ぬこと。

[使用例] 脳溢血という極楽往生ではないか[石川淳*虹|1954]

[使用例] 碁の相手をしていた老人が〈略〉「勝負に勝って死んだんだから極楽往生ですな。あやかりたいものですねえ」[有吉佐和子恍惚の人|1972]

[解説] 「往生」は死ぬこと。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「極楽往生」の解説

極楽往生
ごくらくおうじょう

西方往生とも。仏土一つで,阿弥陀仏の国土である極楽浄土に生まれること。極楽浄土は,この世界の西方,十万億の仏土をへたかなたにあり,一切の苦患を離れた諸事が円満している安楽世界。往生の方法としては,念仏,とりわけ口称(くしょう)念仏によるものが有名。

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