本拍子(読み)モトビョウシ

デジタル大辞泉 「本拍子」の意味・読み・例文・類語

もと‐びょうし〔‐ビヤウシ〕【本拍子】

宮廷御神楽みかぐらで、本方もとかた主唱者。⇔末拍子すえびょうし

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精選版 日本国語大辞典 「本拍子」の意味・読み・例文・類語

もと‐びょうし‥ビャウシ【本拍子】

  1. 〘 名詞 〙 神楽(かぐら)で、本方(もとかた)の座の歌唱者の長(主唱者)をいう。笏を持っている。⇔末拍子
    1. [初出の実例]「御神楽おこなはれけるに、みづから御笛をふかせ給けり。本拍子、徳大寺左府納言にてとり給けり」(出典:古今著聞集(1254)六)

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世界大百科事典(旧版)内の本拍子の言及

【拍子】より

…次に,特定の演奏者を拍子と呼ぶ分野がある。雅楽では東遊(あずまあそび),久米歌,催馬楽(さいばら)などにおける声楽パートの主席唱者を拍子といい,御神楽(みかぐら)では本方(もとかた)と末方(すえかた)に1人ずついる主唱者を,本(もと)拍子,末拍子という。それは,これらの主唱者が,笏拍子を打ちながら声部全体をリードすることによっている。…

※「本拍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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