本集(読み)ほんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「本集」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しゅう ‥シフ【本集】

〘名〙
もとになる詩集・文集など。選集・抄などに対していう。
※作詩志彀(1783)「唯作者の本色を得んには、各々の本集に就て読に如ず」
② 文集・画集などの集で当面話題としているもの。この集。
※杜詩続翠抄(1439頃)一四「本集二十巻」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の本集の言及

【サンヒター】より

…インド,バラモン教の聖典ベーダを構成する4部門(サンヒター,ブラーフマナ,アーラニヤカ,ウパニシャッド)の一つ。マントラmantraすなわち祭式の中でとなえられる賛歌,歌詠,祭詞,呪文を集大成した文献群をさし,日本では通例〈本集〉と訳している。《リグ・ベーダ》は賛歌を,《サーマ・ベーダ》は歌詠を,《ヤジュル・ベーダ》は祭詞を,《アタルバ・ベーダ》は呪文を集成したそれぞれの〈サンヒター〉を有し,各ベーダの中核的部分としている。…

【ベーダ】より

… この4ベーダのそれぞれは,内容上,次の4部門に分類される。(1)サンヒター マントラmantraすなわち祭式で唱えられる賛歌,歌詞,祭詞,呪文を集録した文献で,〈本集〉と訳される。(2)ブラーフマナ サンヒターに付随する文献で,ビディvidhi(儀軌)すなわち祭式実行の諸規則を述べる部分と,アルタ・バーダartha‐vāda(釈義)すなわち祭式の由来や意義を説明する部分とを含む。…

※「本集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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