本馬村(読み)ほんまむら

日本歴史地名大系 「本馬村」の解説

本馬村
ほんまむら

[現在地名]御所市大字本馬

現御所市東北隅、本馬山西南麓に立地。南は寺田てらだ村。条里制では葛上郡三三条二里三五坪を占める。「日本書紀」神武天皇三一年四月一日条にみえる「腋上のほほま丘」を「日本書紀通証」は本馬に比定。三三条と三四条の間には「保馬」の地名もあったが(興福寺雑役免帳)、所在は不明。室町中期には本馬庄の存在が確認され、越智郷に属していた(三箇院家抄、越智郷段銭算用状)

近世初期には玉手たまで村の内で、新庄藩領であったが、「寛文朱印留」には郡山藩(本多政長)領とみえるから、寛文(一六六一―七三)頃までに分離独立したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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