日本歴史地名大系 「札立峠」の解説 札立峠ふだたてとうげ 埼玉県:秩父郡吉田町久長村札立峠吉田町久長(ひさなが)と皆野(みなの)町下日野沢(しもひのざわ)との境にある標高五四〇メートルの峠。天長年間(八二四―八三四)の大旱魃の折、一人の僧が現れ、「甘露法雨」と書いた札を立て、観音菩薩に祈れと教えたところ、雨が降出し水が湧き出てきたといい、この札を立てたところが当峠と伝える。秩父札所三三番下吉田の菊水(きくすい)寺から札所三四番下日野沢の水潜(すいせん)寺(前出の伝承で水の湧き出たところという)への巡礼道に位置している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by