日本歴史地名大系 「杉ノ川村」の解説 杉ノ川村すぎのかわむら 高知県:高岡郡葉山村杉ノ川村[現在地名]葉山村杉ノ川新荘(しんじよう)川の上流両岸に位置し、東は北岸が赤木(あかぎ)村と、南岸が白石(しらいし)村の梶足(かじあし)と接し、北は黒川(くろかわ)村。村域東部に大野(おおの)村が飛地のように存在する。天正一六年(一五八八)の津野半山地検帳にみえる杉川(すぎのかわ)・蔵川(くらかわ)・東(ひがし)ナロ・楠木山(くすのきやま)・カイナ・クリノ木野(きの)の地域が村域に含まれたと思われ、総検地面積九町一反余と推定される。北岸はほとんど津野氏直轄領で南岸は津野氏家臣の給地が多い。杉川は竹村弥三兵衛の扣。弥三兵衛は元亀二年(一五七一)の津野定勝下知状(蠧簡集)には「椙川名本」とみえ、この頃津野領に乱入していた長者(ちようじや)村(現仁淀村)の住人西森源内兄弟を討取っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by