葉山村(読み)はやまむら

日本歴史地名大系 「葉山村」の解説

葉山村
はやまむら

面積:六六・七九平方キロ

鶴松森かくしようもり(一一〇〇メートル)に発して須崎湾に注ぐ新荘しんじよう川の上流に位置する。南東は須崎市、南西は大野見おおのみ村、西は東津野ひがしつの村、北は仁淀によど村・佐川さかわ町に接する。村の中央をほぼ東に流れる新荘川を軸に、北部山地と南部山地に挟まれたような地勢をなす。北部山地は急峻で俗にきた山とよばれ、西から鶴松森・黒川森くろかわもり(一〇〇四メートル)石槌森いしづちもり(九二六メートル)蟠蛇森ばんだがもり(七六九・三メートル)などの山々が連なる。南部山地は最高五四〇メートル程度の低いなだらかな山容を呈する。

村全体が山に囲まれているため平地は少ない。山地は森林の育成に適し、古くから楮・三椏の栽培が盛んで、手漉和紙の産地として知られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報