日本歴史地名大系 「杉目村」の解説 杉目村すぎのめむら 福島県:相馬郡新地町杉目村[現在地名]新地町杉目小川(おがわ)村の西に位置し、村内を砂子田(すなごた)川が北東流する。西端の伊具(いぐ)郡(現宮城県)境に、手長明神伝説で知られる鹿狼(かろう)山(四三〇・一メートル)がある。天文七年(一五三八)の段銭古帳に宇多(うだ)庄のうちとして「すきの目」とみえ、段銭七貫文とある。天正一五年(一五八七)五月一一日、伊達輝宗勢は相馬方の黒木(くろき)城(現相馬市)を攻め、次いで杉目に在陣する相馬勢を撃退している(五月一五日「伊達輝宗書状」性山公治家記録)。同一七年五月二三日には「杉目上下一宇」が中島宗求に与えられた(「伊達政宗朱印状」伊達家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報