李基白(読み)りぎはく

百科事典マイペディア 「李基白」の意味・わかりやすい解説

李基白【りぎはく】

韓国の歴史家。平安北道定州の生まれ。1942年,早稲田大学史学科に入学,47年,ソウル大史学科卒業。梨花女子大,西江大,翰林大教授を歴任。韓国民族史学の開拓者であり,「民族に対する愛情真理に対する信仰は二つではなく一つ」と一貫して主張した。王朝中心の時代区分や,古代・中世・近代という機械的時代区分を排し,支配勢力という人間の集団の変化を軸に韓国史を統合的に記述することを提唱主著《韓国史新論》は,専門家のみならず多くの読者に影響を与えた。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android