李遠哲(読み)リ・エンテツ(英語表記)Lee Yuan-tseh

現代外国人名録2016 「李遠哲」の解説

李 遠哲
リ・エンテツ
Lee Yuan-tseh

職業・肩書
物理化学者 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授 元台湾中央研究院院長

国籍
台湾

生年月日
1936年11月29日

出生地
新竹

別名
米国名=リー,ユアン〈Lee,Yuan Tseh〉

学歴
台湾大学化学系〔1959年〕卒

学位
化学博士(カリフォルニア大学バークレー校)〔1965年〕

資格
米国科学アカデミー会員〔1979年〕, 米国芸術科学アカデミー会員

受賞
ノーベル化学賞〔1986年〕,E.O.ローレンス賞〔1981年〕,米国国家科学賞〔1986年〕,ペーター・デバイ賞〔1986年〕,ファラデイ・メダル(英国)〔1992年〕

経歴
1961〜62年兵役。’62年渡米。’65〜68年カリフォルニア大学バークレー校研究員、’68〜71年シカゴ大学助教授、’71〜72年同大準教授、’73〜74年同教授を経て、’74年カリフォルニア大学バークレー校化学主任教授、’94年名誉教授。また’74〜97年ローレンス・バークレー研究所主任研究員。真空中に分子を飛ばして化学反応を行わせ、溶液中の反応よりも明確に観察する方法を開発し、’86年D.R.ハーシュバック、J.C.ポラーニとともにノーベル化学賞受賞。同年岡崎国立共同研究機構分子科学研究所に文部省招待研究者として滞在した。’91年台湾総統府国策顧問となり、’94年1月台湾人として初の中央研究院院長に就任。2006年辞任。2000年3月の総統選では民進党陳水扁支持、陳政権発足後、中台問題についての総統諮問機関・両岸超党派委員会を主宰。2004年3月の総統選でも陳水扁を支持。2008年3月の総選挙で民進党候補を支持。1974年米国籍を取得するが、’94年離脱。日本語が堪能。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android