杏葉轡(読み)ギョウヨウグツワ

デジタル大辞泉 「杏葉轡」の意味・読み・例文・類語

ぎょうよう‐ぐつわ〔ギヤウエフ‐〕【×杏葉×轡】

の一。立聞たちぎきに続く鏡の部分の葉にかたどったもの。木の葉ばみ

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精選版 日本国語大辞典 「杏葉轡」の意味・読み・例文・類語

ぎょうよう‐ぐつわギャウエフ‥【杏葉轡】

  1. 〘 名詞 〙 轡の一種。立聞(たちぎき)の輪に続く鏡の部分を杏(あんず)の葉にかたどったもの。このはばみ。
    1. [初出の実例]「水干鞍、舌長鐙、杏葉轡」(出典:康富記‐文安五年(1448)正月二七日)

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世界大百科事典(旧版)内の杏葉轡の言及

【轡】より

…日本の古墳から出土する二連銜板状鏡板の轡は魏晋南北朝時代の系統をひくものである。正倉院には茨(いばら)のように刺(とげ)をつけた鏡板をもつ蒺銜(うばらぐつわ)があり,平安時代に唐の棒状鏡板付轡から変化したものが唐鞍(からくら)轡として使われたほかは,輪郭が杏葉(ぎようよう)形の鏡板をもつ杏葉轡,十文字形を残して透しを入れた鏡板をもつ十文字轡,円板状の鏡板をもつ鏡轡,この鏡板に透しを入れることから変化した透し轡などが江戸時代まで用いられた。【小野山 節】。…

※「杏葉轡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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