村上庄(読み)むらかみのしよう

日本歴史地名大系 「村上庄」の解説

村上庄
むらかみのしよう

村上庄は応仁文明(一四六七―八七)の頃、村上御厨が地方豪族によって掠められてから生れた名である。

長享二年(一四八八)七月、諏訪社下社春秋之宮造宮之次第に「御柱四本之内 壱、村上庄」とある。天文二二年(一五五三)八月一六日武田晴信は「更級郡庄内ノ中千貫」を禰津某に宛行い(高白斎記)、また永禄一〇年(一五六七)一一月一九日には「更級郡村上庄内知行分堰役」を大須賀佐渡守に免除している(大須賀文書)。天正一三年(一五八五)七月一五日上杉景勝は屋代氏代々の所領「庄内」を真田安房守昌幸に宛行っている(「上杉景勝誓詞案」上杉家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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