村田清風旧宅(読み)むらたせいふうきゆうたく

日本歴史地名大系 「村田清風旧宅」の解説

村田清風旧宅
むらたせいふうきゆうたく

[現在地名]三隅町大字三隅下 沢江浦

仙崎せんざき湾の最奥に位置する沢江さわえ浦にあり、国指定史跡。

村田清風は天明三年(一七八三)三隅村沢江に生れ、一五歳の時萩に移り住んだが、弘化二年(一八四五)以後は再び生家に戻り老後を過ごした。清風は毛利斉房以後五代にわたる藩主に仕えたが、わけても敬親に重用され、当役用談役となり、さらに右筆をも兼ねた。彼は窮乏する藩財政を再建し、産業を興し、軍備を改善するとともに、人材開発を目ざす藩校明倫館の移転改築など、天保の改革といわれる政策を実施した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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