精選版 日本国語大辞典 「清風」の意味・読み・例文・類語 せい‐ふう【清風】 〘 名詞 〙[ 1 ]① 清らかな風。涼しい風。さわやかな風。すずかぜ。また、清新な空気・気分。→清風朗月。[初出の実例]「夢裏釣天尚易レ涌、松下清風信難レ斟」(出典:懐風藻(751)望雪〈紀古麻呂〉)「煙翠扇を開く清風の暁 水紅衣を泛ぶ白露の秋〈許渾〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)[その他の文献]〔詩経‐大雅・烝民〕② 香木の名。分類は羅国(らこく)。百二十種名香の一つ。[ 2 ] 江戸前期の俳人。鈴木氏。出羽尾花沢の人。豪商。はじめ談林に学び、のち芭蕉に帰した。商用で諸国を往来し、三都をはじめとする諸国の俳人と風交を結んだ。元祿二年(一六八九)五月、「おくのほそ道」の行脚で尾花沢に来遊した芭蕉と曾良を歓待した。編著「おくれ双六」「稲莚」「誹諧一橋」。正保三~享保六年(一六四六‐一七二一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「清風」の読み・字形・画数・意味 【清風】せいふう 清らかな風。人物やその作品にも移していう。〔詩、大雅、烝民〕(尹)吉甫、誦を作る 穆(ぼく)として風の如し 仲山甫、永く懷(おも)ふ 以て其の心を慰む字通「清」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報