束柱類(読み)そくちゅうるい(その他表記)Desmostylia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「束柱類」の意味・わかりやすい解説

束柱類
そくちゅうるい
Desmostylia

哺乳類の化石目。この目はデスモスチルス科 1科で 4属がある。海牛目,長鼻目,奇蹄目近縁とされるが,不明。すべて北太平洋沿岸各地の古第三紀漸新世から新第三紀鮮新世前期の地層で発見された。1933年サハリン(樺太中部ケトンで発見された Desmostylus mirabilis は,この種のものとしては世界で初めて頭部以外の骨格が,ほぼ全体の復元ができる程度に得られた。1950年岐阜県泉町隠居山から Paleoparadoxia tabatai のほぼ完全な骨格が得られ,1964年アメリカ合衆国のカリフォルニア州でも Paleoparadoxia の完全に近い化石が発見された。P. tabataiDesmostylus mirabilis の復元骨格が,国立科学博物館と北海道大学などにある。(→デスモスチルス

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む