化学辞典 第2版 「束縛回転」の解説
束縛回転
ソクバクカイテン
hindered rotation
単結合によって結びついている分子の二つの部分は,互いに束縛し合いながら単結合を軸にして回転することができる.たとえば,エタンでは,C-C結合を軸にして二つのメチル基が120°ごとに障壁をもつが,回転することができる.このような回転を束縛回転という.これに対し,ジメチルアセチレンのメチル基は,ほとんど抵抗なく単結合を軸にして回転することができる.このような回転を自由回転という.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報